在宅勤務、リモートワーク、テレワーク、オンライン授業、飲み会など新型コロナウイルスの感染予防のために遠隔でコミュニケーションをとることが増えてきていると思う。
Microsoft(マイクロソフト)が提供する比較的個人向けのSkype、企業向けのSkype for Business、TeamsやZoom、Googleが提供する「Google Meet」、Zoom社が提供する「Zoom」、Ciscoが提供する「Cisco Webex meetings」など様々なWeb会議システム、コミュニケーションツールのサービスが展開されている。
そのなかでSkype for Business の基本的な使い方、音声が相手に届かない、マイクが利用できていない場合の原因、対応方法を記載しよう。
Skype for Businessとは? 企業向けの通話とチャット用のコミュニケーション ツール
会社名(英語) | Microsoft Corporation |
会社名 (日本名) | マイクロソフト |
本社 | アメリカ合衆国 ワシントン州 |
設立 | 1981年 |
上場 | NASDAQ |
売上 | 1,258 Billion US$ |
従業員 | 約15万人 |
世界的な大企業のマイクロソフトが展開するサービスだ。
もともとはSkypeは別会社であったが、2011年に85億ドル(日本円 100円換算で8,500億円)でマイクロソフトが買収した。
個人向けのSkypeはサインアップやダウンロードが不要ですぐにビデオ会議が主催できるのが特徴だ。
会議リンクを作成し、そのリンクを参加者と共有して、通話に参加するだけというのは、ほかにはない特徴だ。
Skype がインストールされていない場合は、Web 版の Skype で通話を行い、最大50人を招待して無制限、無料で会議を行うことができる。
企業向けのSkype for BusinessはOffice365に含まれている企業向けの有料のサービスだ。
ただし、Skype for Businessは「2021年7月31日」に提供終了となり利用者はそれまでに別の製品に移行をする必要がある。
そのままMicrosoft(マイクロソフト)製品を利用する場合の後継サービスは Teams となる。
Skype for Businessのダウンロード方法
企業がライセンスを購入している場合は、まずソフトウェアをダウンロードして利用をすることになる。
公式のダウンロードサイトは以下の通りだ。
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/skype-for-business/download-app
無料の基本クライアントをダウンロード・・・ライセンス未購入企業
ライセンス クライアントをダウンロード・・・ライセンス購入企業向け
おそらくこのページを見ている方は会社からライセンスを付与されている人がい言うと思うので、その場合は「ライセンス クライアントをダウンロード」をすることになる。
会社から指定されているアカウントを入力。
その後にパスワードを入力してログインを行い、アプリをダウンロードする。
ここでログインができない場合は、会社から指示されているログイン方法が間違えているので、会社の情報システム部門などに確認をしよう。
Skype for Businessの基本的な使い方
さて、Skype for Businessソフトをダウンロードして、利用できるようになればアプリを立ち上げよう。
Skype for Businessのアプリが立ち上がれば、いろいろなコミュニケーションが取れるように丸。
Skype for Businessにおける状況表示
現在、仕事の状況がどうか周りの人に知らせる機能だ。
通話可能が緑色、退席中が黄色、取込み中、Web会議中が赤色と状態が表示されている。
この状態はトップ表示からプルダウンメニューで選択をすることができる。
「連続可能」「取込み中」「応答不可」「一時退席中」「業務時間外」「退席中表示」の選択となる。
Skype for Businessでメッセージを送信する
対象者にメッセージを送信する方法は簡単だ。
「ユーザーの検索」を行い、表示された対象者をダブルクリックするだけだ。
ダブルクリックしたら、相手とメッセージのやり取りできるページが表示される。
矢印の個所に文字を入力すれば、相手に伝わる。
Skype for Businessで1対1で通話する
通話をするためには、自分と相手先にマイク、スピーカーが用意されている必要がある。
用意ができれば、矢印の電話マークをクリックすれば相手を呼び出すことができ、相手が受け入れれば通話をすることができる。
Skype for Businessで1対1でビデオ通話する
通話をするためには、自分と相手先にマイク、スピーカー、カメラが用意されている必要がある。
用意ができれば、矢印のビデオマークをクリックすれば相手を呼び出すことができ、相手が受け入れればビデオ通話をすることができる。
尚、片方だけがビデオをオンにするということもできる。
Skype for Businessでデータを送信する
添付ファイルのマークをクリックするとファイルを選択できるポップアップが表示される。
そこで利用しているPCに保存をしているデータを選択すれば送信できる。
ただし、会社ポリシーによりデータを送信できな設定をシステム管理者は行うことができる。
情報リスクの観点から認められていないので、その場合はファイル、データ送信は行えない。
Skype for Businessで3人以上で通話する
複数人で通話するためには、「今すぐ会議」から行う。
トップ画面の矢印をクリックすると会議の画面が立ち上がる。
立ち上がったのが以下の画面で、矢印をクリックして通話をしたい相手を検索しよう。
Skype for Businessでデスクトップを表示する
会議をする際に、デスクトップにある画面を表示させて共通の資料をみながらミーティングを行うことができる。
下側の矢印をクリックすると表示が現れるので「デスクトップの表示」をクリックする。
デスクトップが小さく表示されるので、そのまま「発表」ボタンをクリックすると、相手側に自分のデスクトップが表示される仕組みだ。
ここまでが基本的な Skype for Business の利用方法だ。
Skype for Business の音声が相手に届かない原因と対策
1.PCのマイクが利用不可、オフ設定になっている
2.Skype for Business側のマイクが設定されていない。
3.Skype for Businessアプリ、ブラウザのマイクをミュート(無音)にしている
4.PCにマイクの機能が無い
5.外部マイクスピーカーがミュート(無音)になっている
6.PCのマイクが故障している
7.相手側のスピカ―がミュート(無音)になっている
8.リモート接続をしている状態で聞こえない
1.PCのマイクが利用不可、オフ設定になっている
PCの設定でマイクをオフにしていることが原因のことがある。
その場合のPC側の解除方法は以下の通りだ。
Windowsの場合は左下に「ここに入力して検索」というバーがあるので、そこに「サウンド」と入力をする。
もしくは「スタートボタン(Windowsの窓のマーク)を右クリック」 → 「システム」→ 「サウンド」でも同様の画面にたどり着く。
その後に以下の画面が出てくるので、マイクが適切に設定されているかどうか確認をする。
設定されていれば、「デバイスのプロパティ」を確認しよう。
デバイスのプロパティを開いた画面は以下の通り。
矢印が一番左の「0」に設定をされているようであれば、右側にバーを持っていく。
この設定を行うことで、PC自体のマイクが利用できるように設定をすることができる。
2.Skype for Business側のマイクが設定されていない。
PCではなく、Skype for Business側にもスピーカーを選択することができる。
「ツール」をクリックする設定項目の一覧が表示される。
そこで「オーディオ デバイスの設定」を選択すると以下の画面が表示される。
この画面でスピーカーが設定されているか確認をしよう。
3.Skype for Businessアプリ、ブラウザのマイクをミュート(無音)にしている
意外と単純な問題で、マイクをミュートにしているということだ。
矢印のマークでミュートのオン、オフの設定ができるので、ミュート状態となっていれば解除をしよう。
4.PCにマイクの機能が無い
PCにマイクの機能が無い場合は、当然、聞こえてくることはない。
その場合は、外部のマイクスピーカーを利用する必要がある。
様々なメーカーから発売をされているが、音の良さとして評判が良い製品を紹介しよう。
まずは世界的な音響メーカー「Jabra」の製品だ。
マイクスピーカー、ヘッドセット製品など数多くの音にまつわる製品を販売しており、シェアも高く世界中で利用をされているので間違いのない製品だ。
次にもう一つ。
日本の楽器メーカー「ヤマハ」から発売をされている1~4名用のマイクスピーカー「YVC-200」だ。
色はホワイトとブラックの2種類。
PCとはUSB接続かBluetoothのいずれかで接続ができ、バッテリーも内蔵されているので、電源のないところで利用をできるのがうれしい。
尚、外部のマイクスピーカーにもミュート(無音)状態の機能がついているので、こちら側からの声が相手に聞こえない場合がある。
意外とSkype for Business の画面でミュートを解除して、外部のマイクスピーカー側がミュートになっている場合もあるので、注意が必要だ。
5.外部マイクスピーカーがミュート(無音)になっている
外部のマイクスピーカー、ヘッドセットなどを利用している場合には、機器自体にミュートの機能がついていることが多い。
Skype for Businessのアプリ、ブラウザでミュートを解除して相手先にもミュートが解除されているように見えるが、実際には外部のマイクスピーカー、ヘッドセット側で音声を出さないようにしていることがある。
それぞれ利用している機器を見直してみよう。
6.PCのマイクが故障している
いろいろ試行錯誤して、結局は壊れていたという経験がある。
その場合にもPCにイヤホン、マイクスピーカーをつなげて利用ができれば、本体側のマイクの故障の可能性が考えられる。
7.相手側のスピーカ―がミュート(無音)になっている
「スピーカー&マイクをテストする」の項目で問題がないにもかかわらず、相手側に音が届かない場合は、相手側のスピーカーがミュート(無音)になっていないかどうか確認をしよう。
意外と相手側の問題で聞こえないということもある。
音声が届いていない場合は、その人だけの問題なのか、全体の人にも届いていないのかで切り分けをしよう。
8.リモート接続をしている状態で聞こえない
リモートワーク、テレワーク、在宅勤務をしている人で、通常の仕事は会社のPCを動作して、自宅のPCで画面転送だけしているRDP(リモート デスクトップ プロトコル)を利用している人もいると思う。
そのような人が会社ではSkype for Business会議ができるが、自宅で利用した場合は音が聞こえない、音が相手に届かないという状況が発生する。
この状況で相手に声が届かないという人は本当に多く、マイクの設定を変更しても全く利用できない。
このような場合は、十中八九、会社のPCでSkype for Businessに参加をしているからだ。
Skype for Business会議をしようとする場合には、自宅のPCにSkype for Businessアプリ、もしくは自宅のPCのWebブラウザから利用をする必要がある。
会社においてあるPCでSkype for Business会議に参加をすると、会社PC自体のスピーカー、マイクが稼働することになる。
つまり、RDP(リモート デスクトップ プロトコル)は画面転送の機能はあっても、音声を転送する機能は無いからだ。
会社でいろいろな人をフォローしたが、本当にこのトラブルは多い。
以上、Skype for Business会議で音声が相手に届かない原因、対策の紹介だ。