USBメモリを常に使う場合は、さしっぱなしにしていることが多いのではないでしょうか。
筆者はUSBメモリにデータを書き込み、複数のパソコンでデータを使用することがあります。
とはいっても、容量の大きなUSBメモリの場合は、さしっぱなしにしていることが多いですね。
本記事では、USBメモリをさしっぱなしにしても、問題はないのかや実際にトラブルが起きた時の対処法についてもお伝えしていきます。
USBメモリはさしっぱなしでも大丈夫?
USBメモリをさしっぱなしにしても、問題はないのかということについて、疑問を感じている人は多いようです。
筆者もUSBメモリをさしっぱなしにした状態を、長く続けても問題ないのか気になるところ。
筆者自身が調べた結果は、以下の通りです。
・USBメモリの寿命は書き込み回数で決まる
・パソコンの使用するスタイルによっても違いがある
・OSが立ち上がらないことがある
USBメモリをさしっぱなしにした時のリスクを、一つ一つお伝えしていきます。
USBメモリの寿命は書き込み回数で決まる
USBメモリをさしっぱなしにした時のリスクについて、「USBメモリの寿命は書き込み回数で決まる」ということが挙げられます。
USBメモリには耐用年数というものがあり、書き換え回数によって寿命が変わります。
つまり、頻繁にデータの書き換えを繰り返している場合は、寿命が短くなり耐用年数よりも早く壊れる可能性があるのです。
一般的にUSBメモリの書き換え回数の上限は、SLCで約10万回、MLCで1~3万回、TLCで5000回程度と言われています。
書き込み上限値というのは、USBメモリの容量をすべて書き換えた場合の数字のことです。
たとえば、TLC採用の容量32GBのUSBメモリの場合は、32GBの5000回分なので、約160TBのデータ書き換えを行うと寿命が来るという計算になりますね。
とはいっても、一般的な使用方法の場合で、USBメモリが寿命になるということはほとんどありません。
さらに、USBメモリの耐用性は日々向上しているので、書き換え寿命がどれくらいなのか気にする必要は、今はほとんどないといえるでしょう。
パソコンの使用するスタイルによっても違いがある
USBメモリをさしっぱなしにした時のリスクについて、「パソコンの使用するスタイルによっても違いがある」ということが挙げられます。
筆者の場合は同じ場所でパソコンをするので、USBメモリは基本的にさしっぱなしです。
しかし、容量が8GBなどのUSBメモリの場合は、ちょっとした容量のデータを違うパソコンに移動させるために、抜いたり刺したりしていることが多いです。
ノートパソコンで持ち運びをしている場合は、USBメモリをさしっぱなしにしているとメモリを接続したまま、折り曲げてしまうこともあります。
最近は移動するときにトラブルにならないような、小さいUSBメモリも販売しているので、パソコンを持って移動するなら検討してもよいかもしれません。
OSが立ち上がらないことがある
USBメモリをさしっぱなしにした時のリスクについて、「OSが立ち上がらないことがある」ということが挙げられます。
筆者もUSBメモリをさしっぱなしにしているとき、パソコンの電源を入れて起動させようとしたら、OSが立ち上がらないことがあります。
その場合は、筆者の場合USBメモリを取り外し、強制終了からの再起動を行います(笑)
対処法としては、以下のようなことを行いましょう。
・BIOSのアップデートを行ないます
・接続するUSBポートを変更
・PC連動AUTO電源を無効(MANUAL)にします(PC連動AUTO電源機能搭載商品のみ)
・ 電源供給しながら接続
・USBインターフェースボードを増設
USBメモリの寿命の確認方法
USBメモリの寿命を確認する方法は、以下の2種類の方法があります。
・メーカーの別途寿命診断チケットを買う
・USBメモリ寿命診断ソフトを使用
USBメモリの寿命を確認するための方法を、一つ一つお伝えしていきます。
メーカーの別途寿命診断チケットを買う
USBメモリの寿命を確認する方法として、「メーカーの別途寿命診断チケットを買う」ということが挙げられます。
USBメモリの寿命を知るためには、メーカーから別に寿命診断チケットを買い、2週間くらいUSBメモリを使ってからメーカーへ送って、USBメモリの寿命を予測診断をしてもらいます。
数日後に予測診断の結果が送られてくるので、USBメモリの寿命を知ることができるのです。
NANDフラッシュメモリは、複数の耐久性ランクがあり、メーカーだけが行える細かい分析によって、USBメモリの寿命を正確に予測します。
USBメモリ寿命診断ソフトを使用
USBメモリの寿命を確認する方法として、「USBメモリ寿命診断ソフトを使用」ということが挙げられます。
USBメモリ寿命診断ソフトというのは、意外に少ないです。
少ない寿命診断ソフトの中で、評判が良いのは「Check Flash」というソフト。
Check FlashはUSBメモリのエラーをチェックすることができるフリーソフトで、USBメモリにエラーがないかや故障や不都合はないかなどを事前に確認できます。
ハードディスクなどのエラーチェックソフトは多くありますが、USBメモリのエラーチェックができるフリーソフトはCheck Flashくらいでしょう。
Check Flashは、インストールも管理者権限も必要ないので、USBメモリに入れて持ち運ぶこともできます。
USBメモリの寿命が来たら何が起きるのか?
USBメモリに寿命が来たら、いったい何が起きるのでしょうか。
考えられるのは、データの破損やファイルの書き込みができなくなるというトラブルでしょう。
仮に、データの書き込みができなくなってしまうと、それはUSBメモリの寿命だと判断するしかありません。
さらに、USBメモリを長期放置していると、データが消失するということもあるのです。
ReadyBoostという機能を使用して、常に通電している場合は心配ないのですが、一般に使用している場合は定期的にUSBメモリを書き換えるということも必要です。
USBメモリの寿命を延ばすための方法とは?
USBメモリの寿命を延ばすためには、メモリの書き込み可能回数や書き換え方法の仕組みを理解しておくことが大切です。
さらに、USBメモリの保管状況や使用環境によっても、寿命は大きく左右されます。
最もシンプルなUSBメモリの寿命を延ばすための方法は、使用する容量を全体の半分以下にするということでしょう。
たとえば、16GBのUSBメモリの場合は、使用する容量を8GBまで使用するようにすれば良いですね。
書き換え回数に基づく劣化を、ある程度回避できる方法となります。
まとめ
基本的にUSBメモリをさしっぱなしにしても、全く問題はありません。
しかし、持ち運びを頻繁に行うという場合は、細長いフラッシュメモリの場合は、折れてしまう危険があります。
なので、持ち運びをするという場合は、USBメモリはさしっぱなしにしないほうが無難だといえるでしょう。
もし、抜き差しが面倒でUSBをさしっぱなしにしたいという場合は、以下のような短いタイプのUSBメモリを使用すると良いですね。