ノートパソコンクーラーといったら、パソコンを冷やすアイテムであり方法でもあります。
発熱したノートパソコンを冷やしてくれる大助かりなアイテムというイメージがありますが、実は「不必要だ」といった意見も多いです。
実際のところノートパソコンクーラーの必要性は懐疑的で、肯定的な意見はあまり見受けられません。
その理由は何故か、ノートパソコンクーラーの用途なども解説しながら迫っていきましょう。
ノートパソコンクーラーが必要な理由
元々、ノートパソコンは10~35℃内の室温で使用することを前提につくられています。
そのため室温が高すぎたり、パソコン自体が発熱の限界に達したりすればシャットダウンすることは珍しくありません。
これは「熱暴走」といわれる事態で、シャットダウン以外にも
・エラーの発生
・マウスが動かない
・パソコンのフリーズ
などが挙げられます。
おまけにソフトウェアだけでなく、ハードウェアにも障害がもたらされる可能性は大きいです。
例を挙げるならパソコン内部にたまったホコリに引火し、火事になるケースでしょうか。
とにかく、こうした熱暴走を避けるためにはパソコンを冷やすしかありません。
そのパソコンの冷却法の1つに「ノートパソコンクーラーを使う」という選択肢があるのですが、実のところ、ノートパソコンクーラーの使用に対する意見は真っ二つに分かれています。
「ノートパソコンクーラーは必要だ」という賛成派と「不必要だ」という否定派の意見をそれぞれ見ていきましょう。
ノートパソコンクーラーが必要だという意見は?
ノートパソコンクーラーが必要だという意見は
・ノートパソコンクーラーが必要になるぐらいに熱くなってしまった
・そろそろノートパソコンクーラーが入り用な季節になってきたな
・PS4用に買ってみた
・パソコンが熱暴走したから購入
といったように漠然としているものの、「ノートパソコンクーラーが必要になったから購入した」という内容が多いです。
ただ共通しているのは「必要に迫られて」という状況は感じるのですが、「なぜ他の方法ではなく、ノートパソコンクーラーを選んだのか」といった理屈が抜けていました。
またノートパソコンを冷やすためではなく、お弁当やPS4など別な代物を冷やすために購入したというコメントも目立ちますね。
ノートパソコンクーラーが不要だという人の意見は?
「ノートパソコンクーラーは不要だ」というよりは「ノートパソコンを使う意味はあるのか?」という懐疑的な意見、といったほうが正しい気がします。
というのも、ノートパソコンクーラーに対して否定的なコメントを集めてみると
・パソコンの底面とディスクを離せばいいのなら、100円ショップのアイテムを使えば済むのでは?
・ノートパソコンを掃除しただけで随分とマシになった
・エアコンつけていれば平気
・底面に設置して冷やすタイプって意味あるの?
など、かなりノートパソコンクーラーの性能を疑っていますね。
もっと言うなら「ノートパソコンクーラーを購入するよりも、他の方法を試したほうがいい」という印象を持ちました。
ノートパソコンを長持ちさせるためにクーラーは本当に必要なのか?
正直なところノートパソコンクーラーの必要性は「あると言えばあるし、ないと言えばない」というのが実態です。
そもそもの原因である熱暴走を引き起こさないためには、
・パソコンに無理をさせない
ことが大前提となっています。
そのためノートパソコンクーラー以外の方法、すなわち
・パソコン内部を掃除してホコリを取り除く
・エアコンや扇風機を使い、室温を30℃以内に留めておく
・長時間、ノートパソコンを使用しないようにする
も通用するのです。
また先述したように熱を逃がすための方法、「パソコンの底面とディスクを離しておく」という工夫をしただけでも十分効果はあります。
このように他の方法でも充分に熱暴走を避けられるため、「ノートパソコンクーラーは気休めに持ってもいい」とも言われる始末です。
とはいえ、ノートパソコンクーラーの冷却性は侮れません。
よって「本当に必要なのか?」と問われれば言葉を濁してしまいますが、購入して不利益になることはないと思います。
ノートパソコンクーラーの種類
ノートパソコンクーラーの種類は
・冷却台タイプ
・吸引タイプ
の2種類に分けられます。
冷却グッズであればパソコンのそばに置いて風を送る「卓上タイプ」も挙げられるものの、ここは冷却台タイプと吸引タイプに絞りました。
冷却台タイプはノートパソコンクーラーの代表格です。
「冷却パッド」とも表記されるこのタイプは数個のファンが搭載されている台で、その上にノートパソコンを置くだけで冷却できます。
最近では冷却機能だけでなく、角度や高さを調節できるタイプも発売しているほどの充実ぶりです。
ただしその構造上、ファンの音をうるさく感じる人もいます。
おまけに持ち運びとなると、サイズや重量によってはノートパソコンとともに持てないケースもあり得ますね。
その点、吸引タイプの静音性は抜群です。
吸引タイプはパソコンの放熱口に取りつければパソコン内部に風を送り込むので、あっという間に冷却できます。
51℃から23℃にまで冷やせたケースも確認できており、オフィスやカフェ、図書館など周囲を気にする環境のなかで使用したいならおすすめです。
ノートパソコンクーラーを自作する方法
ノートパソコンクーラーを自作する方法はあるにはありますが、かなりDYI寄りです。
おまけにネットで紹介している自作のノートパソコンクーラーは製作者の考え(作り方)がとても反映されており、人によっては難しかったり受け付けなかったりすると思います。
とりあえず判明しているノートパソコンクーラーの自作方法を挙げていきましょう。
まずノートパソコンクーラーのタイプは
・冷却台タイプのみ
となっています。
これは作り方の問題で、複雑な構造をしている吸引タイプよりもファンがついているだけの冷却台タイプのほうが製作しやすいからでしょう。
さて、そんな自作された冷却台タイプの作り方は
・ファンと電源、そのファンを固定してパソコンに風を送る土台となる板を用意する
・パソコンのサイズに合わせて台をつくる
・パソコンの熱がこもる部分にファンを設置し、その部分に穴を開ける
・あとはファンが起動できるように電源やコードを配置していく
といった具合です。
他にもホースとポンプを使い、水のみで冷やすという原始的かつエコなノートパソコンクーラーもありました。
要するにノートパソコンクーラーを自作する方法は、各々の自由で構わないということです。
やってはいけないノートパソコンの冷やし方とは?
ノートパソコンの冷やし方において、やってはいけない方法とは
・保冷材や濡れた布を当てること
です。
前述にて「自作のノートパソコンクーラーで水を使う方法」をご紹介しましたが、アレはホース(チューブ)の素材がシリコンゴムやポリウレタン樹脂だから成立していました。
これらの素材は熱や冷たさへの耐性を持っており、良くも悪くも通しにくくなっています。
では保冷材や濡れた布などノートパソコンを直に冷やしてしまうとどうなるのか、結論から言ってしまうとショートするリシクが高いです。
例えば保冷剤を当てた場合、急激に冷えたことでパソコン内部が結露状態になってしまい、その水分のせいでノートパソコンが壊れてしまいます。
そうでなくてもパソコン内部が劣化しやすくなるでしょう。
濡れた布も同様で、布の水分がパソコン内部に入り込んだら最後です。
ちなみにノートパソコンの冷やし方に「パソコン内部のホコリを掃除する」という方法がありましたが、その際には静電気を起こさないように気を付けなくてはなりません。
静電気とはいえ、通電は通電です。
静電気による通電によってパーツが故障してしまい、せっかく掃除してノートパソコンを立ち上げようとしても動かないかもしれません。
そのためノートパソコンを掃除する際は静電気を防止したアイテムや放電グッズを用意することをおすすめします。
ノートパソコンクーラーが安くなる時期ってある?
残念ながら、調べてもノートパソコンクーラーが安くなる時期は不明でした。
しかし
・年末年始のセール(12~1月)
・ボーナス商戦(7月および12月)
・決算セール(2~3月および8~9月)
は、あらゆる家電が安くなる時期です。
いわゆる大型セールというやつで、家電量販店であれば毎年、複数回も実施されていますね。
あるいは月末最後の土日や閉店直前ならお客を呼び込むために安くなっていたり、値引きに応じてくれたりなどするので安く買いたいならチャンスです。
あとは楽天市場や、Amazonを利用するのも見逃せません。
楽天市場は購入すればするほど専用のポイントが貯まるので、お得な買い物ができるチャンスがあります。
Amazonにいたっては頻繁にタイムセールを実施しているため、ノートパソコンクーラーがその対象になっている可能性は高いです。
つまるところ、ノートパソコンクーラーを安く買えるチャンスは結構あるというわけです。
まとめ
ノートパソコンクーラーの必要性は人それぞれでしょうが、「あっても困らないアイテム」という感じでしょうか。
保冷材や濡れた布など、ショートするかもしれないアイテムを使うよりはマシですね。
購入するとなると、冷却台タイプよりも吸引タイプのほうが良さそうですが、これもノートパソコンの相性を考えなくてはならないでしょう。